ミク。
春は素直にお礼を伝え、このまま頂上まで連れていって欲しいと頼み込もうとした時、だ。春の瞳に、翼を持たない天上人の男女がこの(願いのツリー)と呼ばれているツリーの真下で互いに互いを抱き締め合い、何度も口づけを交わしている光景が入ってくる。
【…‥‥】
すると、今度はこうして彼に抱き上げて貰っている事にドキドキと恥ずかしさが一気に込み上げて来て、自分では分からない彼の事が不安になり、なんだか泣きたいのがいっぱいに込み上げて来てしまう。
「春?どうかした?」
急にめそめそし出したので心配してくれたのだろうか?どうかした?と、優しく聞いてくれた冬のせいで余計ぶわっと込み上げて来た涙を必死で堪えながらやっとの思いで口を開く。
【‥‥ねぇ、チューって…なんでするの‥?】
「……え…?」
とたん、冬は夜景にも栄える美しい漆黒の瞳を大きく瞬かせ、自分の腕に監禁している春を見つめた。
【チューって‥‥みんなと、する?】
春が、見ただけでも柔らかいのが分かる唇でそんな事を問い掛けてくる。彼のそれは初めて手造りしたクッキーを御馳走になった時と、病に犯されていた彼を救う時に味わったが、本当に柔らかで、甘やかで、深く重ねれば重ねただけ菜の花の蜜の味が口内に広がった事を思い出す。が、思い出した事で今度は衝動的に欲しくなってしまった本音を隠す為にも、冬は平静を装って聞かれた問だけに答えようとする。
「みんなとじゃ無い。普通は…好きな子と‥だけ、かな。」
【…‥‥】
すると、今度はこうして彼に抱き上げて貰っている事にドキドキと恥ずかしさが一気に込み上げて来て、自分では分からない彼の事が不安になり、なんだか泣きたいのがいっぱいに込み上げて来てしまう。
「春?どうかした?」
急にめそめそし出したので心配してくれたのだろうか?どうかした?と、優しく聞いてくれた冬のせいで余計ぶわっと込み上げて来た涙を必死で堪えながらやっとの思いで口を開く。
【‥‥ねぇ、チューって…なんでするの‥?】
「……え…?」
とたん、冬は夜景にも栄える美しい漆黒の瞳を大きく瞬かせ、自分の腕に監禁している春を見つめた。
【チューって‥‥みんなと、する?】
春が、見ただけでも柔らかいのが分かる唇でそんな事を問い掛けてくる。彼のそれは初めて手造りしたクッキーを御馳走になった時と、病に犯されていた彼を救う時に味わったが、本当に柔らかで、甘やかで、深く重ねれば重ねただけ菜の花の蜜の味が口内に広がった事を思い出す。が、思い出した事で今度は衝動的に欲しくなってしまった本音を隠す為にも、冬は平静を装って聞かれた問だけに答えようとする。
「みんなとじゃ無い。普通は…好きな子と‥だけ、かな。」