ミク。
その「好きな子だけ、」という台詞に、朝、泡の浴槽の中でハッキリと彼に云われた「毎日独り占めしたいくらい‥好きだ!春っ‥‥。」と云われた台詞を思い出し、春は安堵の溜息を全身で溢しながら子供なりの熱い願いを宿した瞳で真剣に質問する。

【じゃあ私を好きだから冬、あんなにいっぱい春にチューしてくれたって、ことだよねっ?】

この質問に不意をつかれたらしい冬はたまらず頬を赤らめてしまい、やたら外に出るようになってしまった色気をすぐ目前の春に浴びせながら、短く、

「………まぁ‥」

と、しばらくの間を置いてから呟いた。すると春はその色気と甘い呟きに~彼~以外、何も見えなくさせられてしまいながら、こんな事を口にした。

【‥じゃあ、冬前買ってくれたシンデレラみたいな魔法、何かかけて!】

「どういう事?」

【あのねっ!秘密だけど、お姉さまは前、呼びやすいようにって春に春ってゆぅ魔法の名前くれから…これってシンデレラだったらカボチャの馬車だよね?でも、カボチャの馬車は王子様に会いに連れてってくれるだけだから、だから、ガラスの靴がいいっ!】

「…‥‥」

【ガラスの靴の魔法があったら、王子様と幸せになって、ずっと一緒に幸せなんだよ?だから、だから冬とずっと一緒に居たいから、冬王子様より王子様だから何かガラスの靴みたいな魔法、今かけてよ?】

「…………。」
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