人生、やり直しませんか?
 「常に疑って、心を許してはダメよ。…まぁ、別に死んでもいいなら信じてもいいんじゃないの?」


 乃愛は先生がいるのに堂々と話している。


 「乃愛は私の死因を知ってるんでしょ?じゃあ、誰が危ないとか教えてくれたらいいのに……」


 ため息まじりにつぶやいた時、


 「……それができたら…私の力では」

 
 乃愛が今まで聞いたことのない弱気な声を出した。


 あ〜あ!誰か私の死因がわかる人いないのかなぁ。


 今考えてもどうにもならないことを、心の中で叫んで、私は机に顔をふせた。

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