人生、やり直しませんか?
 授業が終わって、待ちに待ったお弁当の時間。


 「ねぇ…ずっと疑問に思ってたんだけど…」


 私は前からただよってくる悪臭に、眉をひそめた。


 「乃愛って…料理できないの?」


 この悪臭の原因は、乃愛のお弁当。


 何混ぜたらそんなのになるの……?


 「うるさいわね。見た目はこうでも結構美味しいのよ」


 乃愛がお弁当を一口食べて、どや顔をしてみせる。


 「一口…もらってもいい?」


 もしかしたら見た目がえげつないだけで、中身は結構美味しいのかな〜って。


 なぜか紫色をしたニンジン(?)を一口ほおばった次の瞬間、


 「う゛……」


 口の中になんとも言えない味が広がる。


 「美味しいでしょう?」


 乃愛の問いをスルーして、私はトイレに駆け込んだ。


 乃愛の舌、どーなってんのぉ!?


 
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