人生、やり直しませんか?
 昼休みの時間、私はまだ気持ちの悪いお腹を抱えて、屋上にやって来た。


 風にあたれば治るかも……。


 そんな期待に胸を寄せて、屋上のドアを開けた時、屋上の柵に寄りかかる人が視界にうつる。


 「……恋?」


 恋は私の方を見て、苦しそうな顔のまま精一杯笑顔をつくった。
 

 「お前…もしかして天舟に毒もられたのか?」


 「アハハ…そうだね」


 私が苦笑した時、恋が体ごとこっちを向いた。


 「俺も食った時『死んだ』と思ったからな」


 「殺傷能力あるよね…あれ」


 「天舟、どうなってんだ?」


 まぁ、乃愛は超人みたいな人だし…。


 


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