そっと鍵をかけて。

「? なんだかご機嫌だね?

いい夢でも見てたの?』


「ーそうね、とってもいい夢だったわ。

もう起きたくなくなるくらい。」


『お、そんないい夢だったの?いいなー

帰ったら教えてよ、どんな夢だったのか』


「…だめ。誰にも教えたくないもの」


『そんなにいい夢だったの? まあ、なんにせよご機嫌でよかった。

あ、バスが来たから、切るよ。』






「…うん、わかった。

じゃあね。 ーバイバイ。」




.
< 10 / 29 >

この作品をシェア

pagetop