そっと鍵をかけて。
「アナタに入れてもらえるなんて光栄ね」
誰かさんたちにバレたら大変。そう返せば、
笑いを浮かべたあとに恭しくお辞儀をしてみせた彼。
男ばかりの同期の中、一番人気な彼と二人で会うのは久しぶりだった。
周りに誤解を持たれると困るのだ。主に女性陣からの嫉妬で。しかも私が。
「いやいや、それは俺のセリフだよね。
なんてったって“俺達の姐さん”なんだから。」
そう笑う彼の傘に入れてもらい、ついでに思いっきり睨み上げる。