グッバイ・メロディー


こうちゃんの作った曲を聴いてみたい、

というわたしが何気なくこぼした一言で、こうちゃんが作曲を始めたことも、ちゃんと知っている。


こうちゃんが大切なギターたちといっしょに大きくなったのと同じように、わたしもその隣で、こうちゃんの指が生み出す音を聴きながら、大きくなった。



だから、わたしのすべてなの。


エレ吉くん、ギー子さん、ギタ美ちゃん、エレ吉くん。

どれほどやきもちをやこうとも、4つのギターとこうちゃんが、こうちゃんの音楽が


――わたしの、すべて。



いまから行ってももう間に合わないかもしれない。

だけど、もう、ここで泣いているわけにはいかなかった。


取り返しのつかなくなる前に、たとえこうちゃんのなかですでに取り返しがつかなくなっているのだとしても、伝えなきゃいけないことがたくさんある。


世界でいちばん大好き。

たくさん困らせてごめんね。


そして、ありがとう。


出会ってくれてありがとう。

たくさんの優しさをくれてありがとう。


こんなわたしを、愛してくれて、ありがとう。

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