白い監獄
殺人事件
「お前、そんなに怖いなら誰かの家とか泊まりに行けよ!」

「だって、その誰かが怪我したら私はどうしたらいいの?」

数日後、私のバスの時間まで村井がバス停で待つのを付き合ってくれていました

「俺は怪我するよりも、そんな事する奴の方が許せないから怖くねーよ!竜井さんもそうなんじゃねーの?」

「そんな事言わないで!それでもし死んじゃったら…私…」

「そんな事にならねーって!」


その時目の前に白い車が停まりました

「雫ちゃん?元気?」

「竜井さん?」

「たまたま通ったらやっぱりこの時間のバスだった!送ってく?」

私は隣に座っているきれいな女の人に目がいってしまった…


女の人はにこやかに微笑んで私を見ていました

「あ、あの、友達と途中まで一緒だから大丈夫です!」

「そっか…、何かあったら直ぐ電話してきなよ」

「ありがとうございます…、あの…怪我は大丈夫ですか?」

「全然大丈夫だよ!超カッコ悪。ごめんね、心配かけて」

「そ、そんな…」

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