私がいた場所。
ちびちびと注がれたお酒を口に含む。じわりと体が熱くなってくるのはお酒がせいか、それとも何人もの女の子のせいか…。
「椿はん、綺麗なお顔立ちしてはりますなぁ」
「そうかな?ありがとう、でも君の方が綺麗だと思うけど」
「口が上手なこと」
本当に思ってるんだけどなぁ…。
ここの芸鼓さんはかわいい子と綺麗な人ばかりだ。きらびやかな着物に美しい簪はどれも彼女達に似合っていて唇は真っ赤な紅が主張している。私も近藤さんに拾われてなかったらこんな風に働いてたのかな、それともそこらで死んでいたか。
ちらりと三人の方を向けばやっぱり女の人に囲まれているのは原田さんで永倉さんはそれに必死にしがみついているみたい。平助さんは一人についてもらっていてお酒を楽しみながらお話ししているみたい。私も平助さんに近いかたちでお酒を楽しみながら女の子とお喋りだ。年の近い同性と話すというのはやっぱり楽しいものだと思っていたらいつのまにか原田さんが部屋からいなくなっていて私のところにも空いた女の人が何人か来てくれた。
かわいい子と一緒だとお酒も進むなぁなんて親父くさいことを言えば芸鼓さんたちがくすくす笑ってくれるから嬉しくなっちゃったりして。
「椿はん、綺麗なお顔立ちしてはりますなぁ」
「そうかな?ありがとう、でも君の方が綺麗だと思うけど」
「口が上手なこと」
本当に思ってるんだけどなぁ…。
ここの芸鼓さんはかわいい子と綺麗な人ばかりだ。きらびやかな着物に美しい簪はどれも彼女達に似合っていて唇は真っ赤な紅が主張している。私も近藤さんに拾われてなかったらこんな風に働いてたのかな、それともそこらで死んでいたか。
ちらりと三人の方を向けばやっぱり女の人に囲まれているのは原田さんで永倉さんはそれに必死にしがみついているみたい。平助さんは一人についてもらっていてお酒を楽しみながらお話ししているみたい。私も平助さんに近いかたちでお酒を楽しみながら女の子とお喋りだ。年の近い同性と話すというのはやっぱり楽しいものだと思っていたらいつのまにか原田さんが部屋からいなくなっていて私のところにも空いた女の人が何人か来てくれた。
かわいい子と一緒だとお酒も進むなぁなんて親父くさいことを言えば芸鼓さんたちがくすくす笑ってくれるから嬉しくなっちゃったりして。