明日も晴れ

見上げた空は眩しくて、まともに目を開けてなんていられない。ひょろ高い頭の天辺で、天パっぽい髪が心地よさげに揺れている。



制服の白いポロシャツが、空の青に映えて眩しい。日焼けしすぎていない白さの残る肌色は、暑さなど全く感じてなさそうで。



今泉君の横顔は、やっぱり、どう見ても、涼しそうにしか見えない。



耳に掛かった焦げ茶色の髪の隙間から、きらりと光る雫が顔を覗かせた。



小さな丸い雫は耳の前から頬へと飛び出し、顎のラインを真っ直ぐ伝い落ちていく。さらに顎から華奢な首筋をなぞりながら、襟の中へと消えていった。



雫の消えていった先から目を離せない。襟から肩へと視線を移すと、袖口が私の肩先にひらりと触れる。



今泉君とは、あと指一本ほどの距離。迫ってきた左腕から、ほんの少しだけ体温が伝わってきた。



思った以上に熱を持ってる。






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