美狐はベッドの上で愛をささやく

*・゚☆。・*とまどい。*




 . ゜
。 。
 。





閉じた瞼(マブタ)から、明るい真っ白な光が現れる。


……朝が、来たんだ。



いつもなら、朝になっても脱力感と嫌悪感しか持たないのに、今日は違った。

心情は常に嵐のよう。

泣きたくなるくらい、とても苦しいのに、今日はどうしてかな、とても心地いい。


すごく穏やか……。


体のすべてがあたたかくて、守られているっていう安心感がある……。




これが、幸せというものなのかな?

まるで、火が灯っている暖炉の前にいるような、そんな気持ち。


胸の奥がギュッとなって苦しいのに、それはしんどくなくて……悲しくないのに、辛くないのに目頭が熱くなる。




わたしは心地いい感覚のまま、そっと目を開けた。



そうしたら……。


赤茶色の瞳が間近にあって、見窄(ミスボ)らしいわたしを映し出していた。


「……っつ!! く、紅(クレナイ)さん!?」


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