被害妄想ダーリン


「とりあえず、
人数多いから別れて向かわへんか?」


慎一さんが提案した。


「じゃあグッパーで別れよか!」


そう言って二組に分かれる事になった。




慎二くん、由梨、力くん、叔父さん、大和くん組と…


慎一さん、チヨちゃん、ケツ子、ハゲ天使と、
私と修司くん組。



「きゃあああああ!
慎一さんと一緒なんて超嬉しい~!!」


そう言ってケツ子は慎一さんに抱きつく。


「だめー!」


そう言ってチヨちゃんはケツ子を慎一さんから離そうとする。




「お前らうるさいねん!
黙って歩け!!くっつくな!」



慎一さんがそう言うと二人は黙り込んだ。



「へえー。鶴の一声ね。」



ハゲ天使は関心する。



「椿、人ごみ大丈夫?」


修司くんがそう言うとハゲ天使は修司の腕も組んだ。


「な…」


私はびっくりしたが、
兄妹なんだから、別にいいのか。



「今日くらいいいでしょ?
どうせ旅行が終わったら修司おにいちゃんいなくなるんだしー」


ハゲ天使は寂しそうにそう言った。
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