強引上司のターゲット
洗顔と歯磨きを済ませてからリビングに行くと、コーヒーのいい香りとチーズの美味しそうな香りが漂ってくる。


え?あれ?と、前にも課長と向かい合って座ったダイニングテーブルを見てみると既に朝食は用意されていて、淹れたばかりのコーヒーを持って課長がこちらを向いた。


「これっ、課長が作ってくださったんですか?!!」


全く料理ができないとは思ってなかったけど、こんなに出来るとは思っていなかった。


チーズトーストに、スクランブルエッグ、シーザーっぽいサラダもいろんな種類の野菜が入ってるのが見える。


「瑞花にしては頑張ったご褒美。」


そう言ってニヤリと口角を上げる課長は、さっきまでのかわいさは何処へやら?と思うほど余裕なオーラだ。


そして…。
あたしにしては“頑張った”と言うのが何を指しているのかは、何となく想像ができてしまうから聞かないでおこうと思う。
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