強引上司のターゲット
あれ……?



“守る”?





『大人になったら絶対に守るからね』









あ………


何で…忘れてたんだろう。




「……光…くん?」




「っはは」




あの…白くて小さい光くん…?



優しくて、優しすぎて守ってあげたいと思ってた。





「課長は……」



課長の腕からそっと抜け出し
その顔に面影を見つける。



「ぅん?」




この笑顔…



「課長が…」



この笑顔、絶対…そうだ。



「課長は…光くん?」







「あぁ。やっと、思い出した?」




「…光くん?なの?」




「そうだよ。一回思い出したくせに。」


二回も忘れやがってと、さっきよりも強く、あたしを抱きしめる。


耳元で聞こえる課長の息遣い。

頬に当たる課長の頬で、微笑んでいるのが見えるように伝わってくる。


そしていつもの気障な台詞。



「これからは俺が瑞花を守るから。」



「ぇ?」




「絶対に、俺から離れるな。」
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