強引上司のターゲット

な、なに！？
なんでそんな見るの？！
なんて失礼な態度だ！と思ったことは心に閉まって、「何でしょうか？」と作り笑いを浮かべた。


すると、ゆっくり、ゆっくり、ジリジリとあたしに近づいて来る。
そのオーラと言ったら半端なく男の色気を放っていて、朝礼やさっきまでの雰囲気と全く違う。


なっ、なによ…？

まるで捕えられた獲物のように動けなくなったあたしは、課長を見る視線すら外せない。

ジリジリ、ゆっくりと近づいて来ると、一歩分の距離を残して止まった。

近い近い近い！

それにしたって近すぎる距離感に、未だに外せない視線を瞬きで誤魔化す。

な…え？なに、この空気。