強引上司のターゲット
「新庄さんの気持ちを伝えてもらえて、すごく嬉しかったです。」
うん。嬉しい。
新庄さんを、とっても尊敬してるから。
「年収の話が本心じゃないって分かるくらいには新庄さんを信頼しています。」
だけど…
「だけど…それ以上には想えません。」
ごめんなさい。
軽く頭を下げると、今までと違った柔らかな声で問いかけられる。
「好きな人、いるんだ?」
……好きな、人…。
その言葉に一瞬で浮かんだのは、課長だった。
課長…好き…だった。
でも、課長にはもう会えない。
会わないって言ったのは、あたしなんだから。
だけど…本当は………
「会いたいと、思う人はいます。」