確信犯
匠の心境に。
何が加わったか分からないけど。
とくに詮索する気もなくて。
黙ったままの私に。
胸元がはだけたままの姿で。
無意識の、匠の上目遣い。
こういう時は。
どうしてイイか分からない時。
そんなコトを、覚えてしまった。
「察しろ」
「無理」
ふふっ、と私が笑えば。
「エラそー」
そう言うクセに。
匠はドコか、嬉しそうで。
やっぱり。
難アリ、の性格。
新鮮な気持ちで。
現実味のない匠と向き合う。
この週末だけだ。
――夢は、寝て見るモノだから