確信犯
一ノ瀬美森さんのお母様が。
自殺なさっていた事は、報告書から読み取れたけれど。
そこまでしないと、
会長の心に、留まれない
そう言われた気がして。
私のミゾオチに、響いた。
多分
私なら、分かる
本妻にもなれなかったお母様の想い
母を傍で支えた、幼い妹の想い
羨ましいのと同時に。
一ノ瀬さんに謝りたくなって。
手にした情報を持って、一ノ瀬さんを訪ねると。
彼女は、私の真の目的を察した。
やっと、
誰かに言えた。
そう感じた。
一ノ瀬さんに協力しながら。
関係者の身辺を探り始めると。
妙な事に、行き当たった。