確信犯
神話の神々は。
自由で奔放で、大胆だけど。
その行いには抗えない。
匠が放つ、
流し目には。
畏怖さえ感じられる力があった。
男性2人を眺めたあと。
匠の視線は、私に向けられて。
「悪ぃ」
多分、わざと。
乱暴な口調でそう言って。
私へ腕を伸ばして。
掌を上に向けて。
まるで蕾が開くように。
フワリ、と笑った。
優しくいざなう、匠の手に。
キレイすぎる微笑みに。
私の胸の奥底が。
意味不明で滑稽な音を立てる。
「オマエはとりあえず美森を放せ」
匠は器用だ。
私には笑いかけたのに。
政宗のコトは強く、睨んで。
そう言った。