確信犯
「私は、“お前”っていう人、イヤです。知って欲しいだなんて思わない。一時だけ、くれればそれでいい」
キラキラ、なんて。
私は輝けない。
女の怨念を。
背負うことを選んで。
苦しくない、ワケがない。
それを。
ぶつけてる相手の匠に。
指摘なんて、されたくない。
赦されたい、なんて。
思ったことない。
呪って欲しい。
嫌悪が、みなぎるほどに。
「イヤな部分が見えても赦せるのが愛情なら、私はそれさえもイヤ」
ワインで。
熱くなった喉から。
声が、迸っていた。