確信犯
一週間ほど。
政宗に、何も送らなかった。
突然。
何年も続けてきたことを。
八重は止めた。
政宗への、想いに。
目を通してもらえていた。
たとえ。
幾日分、まとめてでも。
そのことを。
戸惑い、狼狽え、打ち消して。
それでもなお。
湧き上がるのは。
嬉しさに似た、苦しさ。
――変わりたく、ない
眩むような、意識の奥で。
点滅する警告。
今までのままで。
良かったはずなのに。
自ら変えてしまっていた日常を。
八重は、悔やんだ。