私と上司の秘密
すると、課長は、私が膝の上にのせていた
カーディガンの下に、私が触っていた左手を
滑り込ませるように、私の右の太ももにのせ、優しくなぞるように、触り出す。


私は、課長の手の感触に、一瞬、体を
『ビクッ』と震わせた。


「外から、見られます。」

と、課長の手を払おうとすると、

「大丈夫だ。
隠れているから、分からない。」

と言って、行為を止めることなく、続く。


手の感触が、身体中に刺激を与え、熱くなる。


そんな私の気持ちを知ってか知らずか、

「凛の脚って、柔らかくて、スベスベして、
気持ちいいな。
それに、こうやって、凛の脚にを触って
いると、何か、本当に落ち着くな。」

と呟いた。


『誰かと比べられているのだろうか?』

という、不安感が、一瞬、よぎるも、
それと同時に、私は、触られている事に、
落ち着く訳もなく、心臓の鼓動が、
鳴りやまず、落ち着かせる術を探していた。


すると、課長は、

「着いたぞ。」

と言ったと同時に、私の太ももに置いていた
手を離した。


ドキドキしながらも、課長の手の温もりが
消えたのは、少しさみつく思ってしまった
自分がいた。
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