私と上司の秘密
「…や、やめて、くだ、さい。」

羞恥で懇願するも、押さえられた両手首の力は
緩む気配はない。


喉の奥がツンッと痛くなり、涙目になってきた。


すると、

「俺を煽っているつもり?」

瞳の奥が、大人の『男』の目になった気がした。


「ち、違います。」

髪が降り乱れるのを構う余裕もなく、必死に
顔を左右に振った。


すると、さっきの軽い痛みが上半身の至る所を襲う。


しかしその痛みは、嫌ではなくて、むしろ、
心地良いに感じられた。
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