私と上司の秘密
私はソファから立ち上がる。


課長の横に立ち、

「私も手伝います。」

そう言って、ガスコンロにかけてあるお鍋を
課長がお玉でかき混ぜている先を見ると、
部屋中に充満していた匂いの想像通り、カレー
だった。


「じゃあ、そこの戸棚から適当に器出して。」

差した指先にあった戸棚から、カレーを入れるのに合いそうな器を出した。


「下の引き出しから、スプーンもな。」

指示された通りに出した。


戸棚を何気なく見て気付く。


「あのーっ、食器ってペアの物、多くないですか?」

私の質問に課長のお玉を持った手が止まる。

『ヤバイ、まずいこと、私、言った?
それとも、元カノとか…。』


自分の発言に後悔した。
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