私と上司の秘密
数日後、総務課で、清水君の歓迎会をする
ことになった。


勿論、私や芹澤課長も当然のように、参加
した。


居酒屋の畳の部屋の1室を貸切して、準備を
されていた。


何故か芹澤課長に、追いやられる形で、私は
一番奥の席に座らされ、その隣が、芹澤課長、私の前の席に清水君が座ることになった。


お酒を注ぎに回ることはない社内の慣習で、
毎回、お酒の席では、皆で、情報交換をする
場ということになっていた。


という訳で、私は席を立つことなく、芹澤課長に、ほぼ、閉じ込められいる状態となって
しまった。


周りの人達と、話しが盛り上がるにつれ、
皆がお酒が進んでいった。


私も近くの席の人達と、世間話や職場のこと、自分に支障がない程度の会話をしていた。


そんな時、

「宮下先輩、この前は否定してましたけど、
本当は、彼氏いるんじゃないですか?」

と清水君が、突拍子もないことを言ってきた。

「えっ?」

一瞬、隣に座っている芹澤課長のことが
浮かんだが、しかし、付き合っているとかでは
ないと思う。


私は、何気に課長を見てしまった。


課長と目が合ったが、課長は、涼しい顔をしていた。


課長の好きな私の脚と、私が好きな課長の手をが愛でるだけの関係…。


たったそれだけ。


それだけで繋がっている関係…。
< 63 / 299 >

この作品をシェア

pagetop