私と上司の秘密
「いない、いない。」

そう答えた。


「そうなんですか。
モテるのに、もったいない。
最近、更に綺麗になってきた気がしますし、
好きな人でもいるのかなっ、てなんてね。」


『もったいない。』の意味がよく分からないが…。


「ナイナイ。全然、モテてないし、そんな
お世辞、いらないよ。」

手を横に何度か振って、作り笑顔で否定した。


「じゃあ、僕が、彼氏に候補しようかな?」

清水君がポツリと呟いた。


「えっ?」

清水君の会話の内容が聞き取れなかったので、私が聞き返した時、

「お前、飲み過ぎじゃないか!」

と、課長が会話の間に遮るように入って
きた。


直後、清水君は遠くの女子達にお呼びがかかり
そっちへ行ってしまった。
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