唯一奇譚
小道の先は少し開けていて、そこにはこじんまりとした店があった。いや、正確には店っぽい、これは入って良いのかな、不思議な場所。和なのかと言えば和だし、洋なのかと言えば洋..大正っぽいってゆうか..てゆうか
さっきも思ったけど、
こんなとこあったっけ?
来た道を振り返る。なんだか遠くに見えて、怖さを感じたのか身体がぶるっと震えた。
まあ、
ちょっとだけ。ちょっとだけね。
両開きの扉を音をあまり立てないように開けた。