優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)
「…稲垣さんから聞いたんですか?」

「…ああ、そうだ。
“舞ちゃんが今日はあの化粧品会社へ出張よ。”と森谷がそう言ってたってご丁寧に話してくれたよ。
まるで、俺に“行ってくれ。”と言いたげな感じでな?
まぁ、おかげでこうして舞花に会えたけどな。」

そう言って

優雅さんが私の頭を撫でた。


聖ちゃん…。

稲垣さんが優雅さんに会うのを聞いて

わざわざ情報を流してくれたのね。

ココロの中でありがとうを呟いた。

それと同時に

「…優雅さん、心配かけてごめんなさい。
仕事に響かせてごめんなさい。」

と頭を下げて謝った。


「……舞花。」

優雅さんは私の顎に手を添えて上を向かせた。

そして思考を停止させるくらい

噛み付くようなキスをした。
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