優雅に舞う天使と花(加筆修正版:更新中)

優雅さんと顔を合わせないように

急いで会社を出て走って駅へ向かい

東京への新幹線の指定席を取り直し

手続きの変更をおこなった。


優雅さんには急いで

《優雅さんへ
突然でごめんなさい。
明日東京事業所にて
急ぎの要件が発生したらしいので
このまま東京への新幹線に乗って
帰らせて頂きます。
また連絡します。舞花》

とメールを送ると

私は新幹線に飛び乗った。


急ぎの要件なんて嘘。

急ぎの要件なんてない。

そんなのは昨日のうちに済ませたから。

私が単に逃げてしまっただけ…。


やっぱり私は今日はダメだ…。

優雅さんの顔を

何だかまともに見れなさそうで

今日の玲花さんの事も聞けないし

何があったのか?とか

玲花さんがなぜ泣いてたのか?とか

過去に恋人関係だったの?なんて

怖くて聞けないし

立ち聞きしていたなんて勿論言えない。


もし聞いてしまった時

受け止められるかわからない。

ギクシャクしてしまう事も怖い。

うやむやなまま

貴方に抱かれる事も怖い…。

光景を思い出しちゃいそうで…。



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