怨ーline
 彼女に会ったのは小学校に入る前だった。
親が新興住宅地に家を建てたんだ。
その後ろが彼女の家だった。


彼処の親はお人好しと言うかバカで、私を疑いもなく家に入れてくれた。


そして好き放題ゲームをさせてくれた。
うちの親は煩くて、ゲーム機なんて買ってもくれないんだ。

だから私は勝手に上がらせてもらってやらせてもらってる。


許可なんかもらうはずないだろ。
全部あのうちが用心していないからなんだ。


遊び放題食べ放題。

好きなだけアイスも食べてやった。




 何時だったか、彼女の兄弟が家のオカンに告げ口をした。


「冷凍庫を勝手に開けて中にあったアイスを全部食べた」

ってね。


当たってるよ。


「お前に食わせるなんて勿体無いから、全部食べてやった」

って言ってたんだ。
アイツ相当頭に来たらしくて遂に言い付けた訳だ。


でも家のは筋金入りの親バカで、聞く耳なんか持ち合わせていないんだよ。


だから、嘘つき一家だって思い込んだんだよ。


それでもゲームを遣りに行ったよ。


だからあきれた親が渋々ゲーム機を買ってくれた。




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