イージーラブじゃ愛せない
「……なんであんた照れてるの?」
「いや……もっと柔らかいマットの方が柴木ちゃん好みなのかな~って」
「好みって云うか、ジョージのベッドは硬すぎて寝心地悪い」
「ポケットコイルにしたら、また寝に来てくれる?」
調子に乗った発言をしたジョージに、私はチョップをかまし、無言のままその場を立ち去ろうとした。
「あ、ちょっと待って!柴木ちゃん今、昼休憩っしょ?俺もこれ置きに行ったら休憩だから一緒にメシ行こう!」
ジョージの言葉に顔だけ振り向かせ「やだ」と告げようとしたけど
「日替わり奢る!デザートもつける!」
柴木胡桃の信条をよく理解しているその言葉に、私は深く頷きヤツの抱えていた布団ケースをひとつ持ってやった。
「なんでハイカウントなの?じーさんじゃあるまいし」
「店で硬いのがいいって言ったらあれ勧められた。まだ入社前でなんの知識も無かったからさ~」
言葉は残念そうだけど、表情はどこか楽しそうにジョージはカツカレーを口にした。
「身体痛くならない?」