恋するリスク
「うん。」

「あ・・・でも、そうだな。これは完全に自慢ですけど。

実家で飼ってたネコ、オレに一番なついてたんですよ。」

得意げに話す表情は、ちょっとかわいい。

「ふふっ、そうなんだ。」

「はい。両親と弟と4人暮らしだったんですけど、

寝るときはいつも、オレの布団に入ってきて。」

「へえ。寝心地がいいのかな。」

「家族に言わせると、寝相がいいから邪魔されないって思ってるんだろって言われましたけど。」

「ふふ、みんな悔しかったのかな。自分のとこに来なくて。」

「そうかもしれません。」

また、嬉しそうに笑う。

なんだかネコが羨ましい。

「藤崎さんは、何か飼ってたことありますか?」

「うーん、金魚くらい。実家もマンションだったし。

ネコは憧れたこともあったけど、ひっかかれそうで怖くて。」

「はは、遊んでて爪が出ることもありますけどね。

うちのは割とおとなしかったけど・・・

まあ、犬と比べれば、確かに気まぐれだし、つれないですけどね。」


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