恋するリスク
「でしょう。」

「でも、たまに甘えてくると、めちゃくちゃかわいいんですよ、本当。」

やさしく語る顔。

その表情にドキンとして、私は再び、ネコを相手に嫉妬する。

そんな私の気持ちに気づかない佐藤くんは、顎に手を当てて考え込むと、何かに気づいたように「ああ」と笑って手をたたく。

「藤崎さんに、ちょっと似てるかな。」

とびきりの笑顔。

その顔は、ネコを語るよりもとてもやさしくて、甘かった。
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