恋するリスク
2人で隣り合って、芝生の上で寝ているなんて。

まるで・・・本当の恋人同士みたいだ。

そんなことを考えて、チラリと隣の彼を見た。

目を閉じたままの整った横顔に、私の胸はキュンと鳴る。


(佐藤くんは、私も好きだってこと、全然気づいてないのかな・・・。)


西村先生のことも・・・どう考えているんだろう。

いまだ何の決心もついていない私だけれど、佐藤くんの気持ちに思いを巡らす。

もう一度、私は隣に視線を向ける。


(・・・今は、いいか。)


恋人のような、幸せな時間。

今は少しでも、このままでいたい。

この時間を、ただ一緒に感じたくて。

無邪気な寝顔を見つめてから、私もゆっくり目を閉じた。
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