恋するリスク
「・・・あ、そうですか。はい、わかりました。

じゃあ、取りに行きますね。」

電話を切ったところで、渋谷さんが様子を聞きにやってきた。

「どうでしたか?」

「栄養部でのせ忘れちゃったみたい。

今日、スタッフ少なくててんてこ舞いらしいから、私、ちょっと取ってくる。」

「いいですか?じゃあ・・・すいません、お願いします。」

渋谷さんに、手でオッケーのポーズを向けると、私はナースステーションを出て行った。

廊下を歩いていると、目線の先に見慣れたスーツの背中が見える。


(あれ?)


「佐藤くん!」

呼びかけて駆け寄ると、一瞬驚いた彼は、振り向いてすぐに笑顔になった。

「おつかれさまです。」

職場内であるため、礼儀正しくあいさつをする佐藤くん。

スーツ姿でビシッとキメている彼は、やっぱりとてもかっこいい。

「どうしたの?休日出勤なんて、言ってなかったよね?」

「ああ。百瀬先生に、ちょっと資料を頼まれて。」

「また!?もう・・・百瀬先生、ますますつけあがっちゃうんだから。」

「いいんですよ。オレ、百瀬先生好きだし。」

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