恋するリスク
「そうだね・・・。まあ、みんな大人だし、気づかないフリしてあたりさわりなく接してくれるとは思うけど。

百瀬先生もさすがに、今回は詮索してこない気がするし。」

「うん・・・。」

「こんなことで、真緒が働きにくくなったりしなければいいけど。

なんか困ったことがあったら、言って。」

「うん。ありがと。」

励まされながら、それから2時間ほど語り合った私たち。

店を出て穂乃香と別れると、私はひとり、家路に着いた。

トボトボという言葉がぴったりな足取り。

徐々に、虚しさと淋しさが私を襲う。

こういう食事会の後は、時間をずらして西村先生の家に行くのが、私のお決まりのパターンだった。

今日は、自分の一人暮らしのマンションへと、私は一人で帰って行く。


(・・・はあ・・・。)


ため息をつきながら歩いていると、近所のコンビニの前に差し掛かり、私はそこで足を止めた。

気持ちが淋しいからか、単に口さみしいだけなのか。

甘いものが無性に食べたくなった私は、コンビニの中に入っていく。


(もう、多少太ったっていいや。見てくれるひともいないし。)


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