恋するリスク
私はちょっとヤケになり、スイーツコーナーの中でも一際カロリーが高そうな、クリームがタワー状になったチョコレートケーキを手に取った。

レジに並んでいると、後ろから「あれ?」という言葉が聞こえた。

「藤崎さん。」

名前を呼ばれて振り向くと、夜でもさわやかな笑顔の佐藤くんが、お茶を持って立っていた。

「わ!佐藤くん。偶然だね。びっくりした。」

「ですね。オレも一瞬見間違いかと思ったんですけど。

えっと・・・柏木さんと飲みに行ったんでしたよね?」

「うん。で、いまその帰り。うち、ここの近所なの。」

「え?そうなんですか?オレも・・・そこのアパートなんですよ。」

言いながら、佐藤くんは目の前にある青い屋根の建物を指さした。

「そうなんだ!うちは、その隣の隣の、茶色いマンション。」

「うわ、本当に近所だったんですね。知らなかった。」

「本当。今まで全然会わなかったね。」

話しながらレジを済ませると、二人でコンビニの外に出る。

「佐藤くんもあれから誰かと飲んでたの?こんな時間だし。」

「飲んでたというか、島村さんとラーメン屋行ってたんです。

近くに、豚骨のうまい店があって。」





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