恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜

「お礼は、キス以外ない」

「え〜考えればありますよ。他のにしてください。私、朝からキスなんて……」

「夜でもいいぞ。その代わり延滞料をつける」


「延滞? 信じられない」


「夜ならキス二回だ」


「最悪ですよ。そんなのって」

「どうするんだ?」

ーーー面白がってるような顔してる。

ハンドルを握る課長のスカした横顔は、どこか笑いたいのを我慢しているように見えた。

ーーーそうだ。キスは、何も唇にしなくても良くない?

提案してみることにした。

「……キスならどこでもいいですよね?」


「馬鹿か。唇以外のキスは、カウントしないぞ」


「え〜、ちょっと、本気ですか? これから会社ですよ?」

「問題ない」

ーーー問題だよ。課長と朝から唇にキス? やりたくない。断固拒否!


私は、シートベルトを外しドアの取っ手に手をかけた。

「おります!」

「は? 何?! 正気か!」
課長が慌てて、私の腕を掴んだ。
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