恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜
「熱、あるか?」

私は、慌てて椅子を引き課長から離れた。


「どうした? 医務室行くか?」


「結構です!!」

課長は、私を面白いものを見るように眺めて少し笑ってからデスクを離れていく。




ーーーなに! 会社でなんなの? 余計過ぎるセクハラまがいのスキンシップ。
私を陥れるつもり?! そんな見え透いた作戦には落ちませんから!



私は、胸を抑えて苦しくなった呼吸を整えていた。


ーーー馬鹿みたい。熱? あるわけが無い。あるわけが……。


自分で額に手を当ててみる。


ーーーあれ? なんだか熱いかも? まじで熱あるかなぁ?

頬も熱い気がした。

首を傾げてると、紗季が私のデスクへやってきた。


「お昼だよ。ユイカ……どうしたの? 顔抑えて」

「え? うん。なんかさぁ〜熱あるかも。食欲も出ないし」


「そうなの? お昼休み中だけでも医務室で寝させてもらえば?」


「んーそうしようかな」

私は、だるくて重い体を引きずるようにして医務室へ向かった。
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