恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜
「わ、わかりましたよ。絶対教えて下さいね。本当にいたらどうしよう。お祓いも出来ます?」
「出来るわけがない。……ほら、コーヒー飲め」
砂糖の入ったコーヒーのカップを私に渡してくる課長。
「いや、わたしのなら今入れましたから……って、え? なんで」
コーヒーメーカーの所には、私の分のコーヒーがある。
ーーー二杯もいらないのに。
両手にカップを持ったまま、私は上野課長の後ろ姿を見送った。
ーーーなんで、こう自分勝手な訳? しかもコーヒーいらないんじゃん。
もう! 信じられない。
悔しくて、手にしたコーヒーカップを豪快に口にした。
流れこんできたコーヒーがやけに熱くて
「あつっ!」
と声を上げたら、課長が一瞬振り向いた。
ーーーあ、口パクでなんか言ってる。
『ば〜か』
私には、課長の口パクが馬鹿と言ったように見えた。唇を噛み締めて悔しさを心に溜め込んでいた。
ーーー悔しい……です!