恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜

廊下を歩いていると向こうから、部下と話しながら歩いてくる課長が見えていた。


チラッと私を見たような見ないような雰囲気。

ーーー何なの?

軽く会釈した私の横を通り過ぎるとき、課長の手が私の手の甲に軽く触れた。


ーーーや! 何! セクハラなんだけど。痴漢よ。痴漢。

驚いて立ち止まっていた。

好きな人ならいざ知らず、上野課長だ。嫌いなタイプ丸出しの男に手が触れてゾゾっときた。


ーーー今度触ってきたら絶対に訴えてやる!

心に誓ってプリプリしながら歩き始めた途端に何かにぶつかっていた。


「おっと!」

「ぶっ……いたっ! すみません! 」

鼻をおさえて見上げると、そこには私好みの厚めな唇に涼しげな目元の神島課長がいた。

「神島課長!」

「大丈夫? きみの可愛い鼻が心配だなぁ」いいながら、神島課長が私の鼻先をツンと人差し指で突ついた。


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