恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜
「お詫びに今日夕食どうだろう? 行く?」
ーーー軽い。軽いノリのお誘いだ。
「お詫びなんて。あのぶつかってしまったのは私ですし」
「じゃ、山田さんのお詫びで夕食行こうか」
「私のお詫びですか……」
頭がこんがらがってきた。いつから、イケメン達は、こんなに軽くて馬鹿らしい男になってしまったんだ?
ーーーどの男も頭のネジが緩んでる。
「神島!山田は先約がある。それに…」
何処から来たのか? じっと伺ってたのか? いつの間にか現れた上野課長が私の前に立ちはだかる。
「先約ねえ。山田さんは言って無かったけど」
神島課長は、愉快そうに頬を緩めた。
「それに、前も言ったよな? 山田と俺は付き合っている」
「だから?」
「だから、人のものに手を出すな」
「もの扱い? 山田さん、そんな男でいいの?」
上野課長の後ろにいる私の顔を見ようと上野課長の体より横に顔を出す神島課長。
「もの扱いは、嫌です」
「だろ、それにさ、了見狭くないか? 結婚してる訳でも無いのに彼女を縛るなよ。彼女に自分の男を選ばせろよ」
ーーー『自分の男』ってなんか素敵。私の男かぁ……。
甘美な雰囲気の漂う言葉に酔っているとイケメン課長が二人して私を注目していた。