恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜

「……」上野課長は、何かを思い出したようで明らかに不機嫌な顔になっていた。


「な? 今はユキがいないから代わりに山田さんがいるし。三人で飲みに行こう!」
あくまでも脳天気な男の神島課長。上司とは思えないくらいだ。


「いいよね? 山田さん」
神島課長が私の肩にも手を置いた。

返事もしていないのに、話の流れは神島課長が完全に握り、流されっぱなしで上野課長と私、そして神島課長の三人で今日は飲みに行くことにいつの間にか決まっていた。





それから、上野課長は苦虫を噛み潰したような顔をして仕事をしていた。


ーーーなに、あの顔。明らかに不機嫌じゃん。子供じゃないんだから気持ちを顔に出すのやめた方が良いって、言ってやろうかな。



課長の不機嫌な顔を見ていたら、私まで眉間にシワがよりそうだった。


ーーーでも、神島課長と上野課長。入社当時は仲良かったみたいね。そりゃそうか。あの二人、イケメンだけど変わり者で軽いし、基本同じ穴の……って感じだ。

今は、ライバルだけど。元は、良き親友だったのかな?

それより、ユキって人。三人で飲んでたって。そんな名前の人は見当たらないけど。


私は、紗季に『ユキ』って人のことを知ってるか聞いてみた。
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