恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜
「つまり、こうだ……」
膝を抱えて丸くなる私の前を右から左へ行ったり来たりする課長。腕組みまでして考えているようなフリして歩き回る。
「今回の事件は……」
ぴたりと止まり、何か思いつきでもしたみたいに課長は語り始める。
ーーー謎でも解き始める気なの? 名探偵◯ナンか!
「第1に事件は必ず3時45分に起きる。そして、現れるのは黒い犬。その犬は日毎近づいてくる。そして、今日は俺の家の天井から水がしたたってきた」
課長が言うには、何か水がポタポタ落ちる音がして目が覚めたそうだ。
寝室から廊下にでると、天井から水の雫がポタポタと落ちてきていた。だから、上に住む私の家から水が漏れてると言いに来たのだ。
「考えてみると、水が漏れてきた時刻も3時45分くらいだ。あの時刻に使ってもいない水が急に漏れてくるのもおかしい話だ」
課長は、また行ったり来たりし始めた。
「現にお前の家の水回りから水は漏れていなかった。まあ、見えるところのはなしだがな」
頭をバサバサとかきはじめる課長。
ーーー今度は、金田◯か? 水漏れなんて最悪。私は寝てただけだし。
「う〜ん、わからない。謎だ。床下の配管から漏れてるのか? でも、今の段階では水漏れは止まっている」
私の隣に座った課長は、丸くなっている私の肩を抱いた。