恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜
「心配するな。俺が力になる」
力強く言う課長。
「課長……」
つい力も抜けて課長の肩に頭をもたせかけてしまう私。
「まず、不動産屋に確認しろ。あと、管理人、隣、なんか事件があったかもしれないからな」
「事件! 事件ってまさか!」
ーーー殺人事件? いや、違うか。出てきてるのは、犬だから、殺犬事件?
身の毛がよだつ。私は、結構想像力豊かな方だ。
犬の惨殺、殺戮、そんな事件があったら
暮らしていけない!
ひどい話だ。
身震いする私を課長がぎゅっと抱きしめた。
「怖いか?」
「怖いですよ。もちろん。課長は怖くないですか?」
「怖いよ。正直、関わりたくない」
「課長!」
「でもな、ユイカのことだから、俺はなんとかしたいよ」
「見捨てませんか?」
「ああ、もちろん。だから……」
課長が私の顔に顔を寄せてきた。
「おい、また大口か? なんで」
思い切り大きな口を開ける私を嫌そうな顔して眺める課長。