恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜
「そんなに凹むなよ。山田」
七郎や奈緒さんが、いないことを確認してもらい寝室で着替えていた。
いないとはいえ、霊がいつ現れるかわからなないと怖い。だから、課長に後ろを向いてもらって寝室の中にいてもらっていた。
「見ないでくださいよね!」
下着をつけて、モコモコした素材のロングパンツに足を入れていた。
「見ないでって、もう…見たけど」
ベッドに座り言いつけ通り後ろを向いたまま課長が平然と言う。
「だから! さっきのは見なかったことにしてって頼みましたよね?」
玄関先で先ほど、体に巻いていたタオルが落ちてしまい、一糸まとわぬ姿を上野課長に披露したばかりだった。
ーーー恥ずかし過ぎる!
めちゃくちゃに恥ずかしいが、まず、着替えるのが先だと思い、落ち着く為にも急いで着替えていた。