恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜
神島課長が上野課長と向かい合う図は、全く関係が無ければ溜息が出るほどに素敵すぎだったと思う。
だが、今は状況が違う。私も1枚かんでいるからだ。
ーーーなんとか2人を離さないと……。嘘がばれてしまう。
何しろ、私は神島課長からデートに誘われるほど親しくないのだ。上野課長にデートの話題を振られたら、かなりややこしい事態に陥りそうだ。
イケメン上司、2人を目の前にして内心目を白黒させるほどに慌てていた。
ーーーどうしよう!
バタバタしかける私の手をサッと握る上野課長。
「……察しがいいな。悪いが貴重な時間は、2人で過ごしたいんだ」
思いがけない上野課長の言葉に私は狼狽した。
「……へぇ、上野にしては珍しいな。そんなに素直な態度みせるなんてな」
言いながら、神島課長が私に視線を向けた。
心なしか私の手を握る課長の指先に力が加わった気がした。
私を強く見つめてくる神島課長。
ーーーなんか一言でも言われたら、もうだめだ。バレバレだ!
皆の前で露呈してしまう! 私の馬鹿げた見栄を張っただけの嘘が!