恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜


「神島の野郎、山田に何も言わなかっただろ。わかったか? 所詮、お前は神島にとってどうでもいい女なんだよ」


「え? 」


「俺がお前と付き合ってると言っても神島は、少しも残念そうじゃなかっただろ?」

ーーーそりゃそうだ。私の事なんか全然知らないかもしれないレベルなのに、残念に思う訳がない。


「やめとけ、神島は」

「はあ」


私の顔を覗き込む上野課長。
「……落ち込んだのか? 神島が自分に気が無いとわかって」


「あ……えっと…」

ーーーここは、落ち込んだ振りをするべきだろうか?


迷っていると、更に課長の顔が近づいてきた。

「ひっ!」
驚いて近くにきた課長の瞳を見つめた。



「……お前……」
課長の手が私の頬に触れた。

「神島のせいで落ち込んだりするな。山田らしくない」


「……はあ…」
ーーー落ち込んでないけど……そういう振りが必要かなぁ。


迷っている私を課長が急に抱きしめてきた。

ーーーう、くるじぃ……。なんで?

< 82 / 223 >

この作品をシェア

pagetop