恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜
帰ろうと玄関へ向かう私に
「ユイカ、泊まって行ってもいいぞ」と軽く言う課長。

「結構です。すぐ上ですし。上の方が見晴らしいいですから」


少し嫌味を言ってやったつもりだったのに余裕の笑顔が返ってきた。
「そうだったな。じゃ気をつけろ」

ーーー言われなくても早く退散することが、気をつけてる事に繋がりますから。


急いで玄関で靴を履く。
「失礼します」

「おぅ、おやすみ、ユイカ」

振り返ると、思いの外に柔らかい笑顔があった。

ーーーあんなに笑っちゃって! 媚びをうっても無駄なんだから。

私だけにむけた課長の笑顔。惚れさせる思惑とはいえ、ときめいてしまいそうだった。


ーーーこれだから、外見のいい男って嫌なのよ。黙っていても良い顔なのに、笑ったりすると、その顔は最高な武器になる。

ずるいよなぁ。

課長は、性格ブスだけど顔がいいから……。


私は、大きく息をついて課長の家を出た。
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